クラブ名の由来について

「しもだて紫水ロータリークラブ」という名前は、当クラブの区域全体を表わし、特徴づけ、かつ品位のある名前を、という考えのもとに命名しました。現在は合併して筑西市となっていますが、合併前の下館市域を考えております。また名称を表記するに当たっては、日本語の「ひらがな」「漢字」「カタカナ」を全て使いました。
「紫」は筑波山と品位を意味します。筑波山は区域のどこからでも望め、古来、紫の山として多くの俳人、歌人によって詠まれてきました。例えば、
与謝蕪村 「行春やむらさきさむる筑波山」
服部嵐雪 「雪は申さず先ず紫の筑波かな」
長塚 節 「おくて田の稲刈るころゆ夕されば
筑波の山のむらさきに見ゆ」
また紫は上代の冠位や服色の制度以来、最も高貴な色とされてきました。清少納言は枕草子の中で「花も紙もすべて、なにもなにも紫なるものはめでたくこそあれ」と述べております。亦、紫袈裟は勅許によって初めて着用が許されました。
「水」は区域を滔々と流れる勤行川・小貝川・鬼怒川を表しております。やがてこの流れは一つとなって大海へ注ぎ、世界に広がって行きます。また水は生命の源泉である、という意味も持っております。

左記の飯野農夫也さんの版画は、飯野さんが筑波山を好んで題材にしており、紫水の名前のイメージにあったことと、下館を代表する芸術家の一人として広く紹介していく意味で、創立時のパンフレットや10周年のパンフレットに使わせていただき、また記念品としても飯野さんの版画を差し上げたという経緯があります。